ランダムウォーク

効率的市場仮説は、「言っていることは何となく分かるのだげど、実際はその通りにはならないんだよね」と感じている方も多いかもしれませんが、マーケットには様々な思惑を持った方々が参加していて、集団心理や市場を覆うムード、アルゴリズムによる大口の自動売買が近似値でトリガーが引かれることなどにより過度な値動きを示す、などといった事は多く、理論値と現実に示される値に大きな乖離が生じることは往々にしてあります。
バーゲンハンターの出番は正にこれらが負に働いた時で、その時期には優良株を割安な価格で購入することができ、そしてその企業分析が概ね間違ってなかった場合長期的に見て報われることが非常に多いといえるでしょう。
古くはベンジャミン・グレアム氏、また米国著名投資家のウォーレン・バフェット氏などは、これらのバリュー投資を極めている方達ですね。
また肝心の企業分析ですが、これは投資に何を求めるかによっても変わってくるかと思いますが、個別銘柄においては単純にその企業が5年後10年後に成長できている企業か否か?という観点から逆算して考えていくのも一つの方法かもしれません。
とあるヘッジファンドのファンドマネージャーはインタビューで「私は正に市場の暴落を熱愛していると言っても言い過ぎではない。それは優良企業の株式を割安で購入する機会を提供してくれるからだ。」という主旨の発言をしておりましたが、多少過激な発言だなと感じつつもマーケットに調整はつきものですので、常に準備を怠らず機会を冷静に待つ事が大事なのだ、と言っているのかもしれません。
日経JPX400に代表されるように企業の稼ぐ力を上げようという機運が近年高まっており、順調にアベノミクスが着実に実績を積み上げていってくれれば、5年後10年後に期待できそうな日本企業は沢山見受けられ、宝探しをするような気分で楽しく企業分析をすることができる環境にあると思います。
マーケットのみならずどのような世界にも紆余曲折や波乱は付きものなのかもしれませんが、どのような時でも冷静さを失わずに自分の為すべきことを見定め、着実に準備と実行を積み上げていくことが大事なのかもしれないですね。


By Admin|2014年10月23日|2014年,ニュースリリース|


Page Top
error: Content is protected.