期日前投票と不在者投票

10月22日は第48回衆議院総選挙の投票日でした。

 

投票日当日は東海から関東地方にわたって台風21号が直撃したのにも関わらず、投票率は全体で53.68%だったそうです。前回の2014年の衆院選と比べ1.02%ポイントの上昇でした。

 

もちろん高いと言える数値ではないのですが当日の暴風雨を考えると検討した数値ではないでしょうか。

この投票率を支えたものに期日前投票があると言われています。

今回の期日前投票者総数が2137万8387人、全有権者数に占める割合は20.1%で投票者数、割合ともに過去最高となったそうです。

この台風21号の接近で気象庁が期日前投票を行うよう異例の呼びかけをしたことが影響したとみられるのだそうです。

台風の豪雨の中投票率が1.02ポイントとはいえ上昇したのは有権者の皆さんの当日の事前準備の良さといったところでしょうか。

(期日前投票、2137万人で過去最多 日本経済新聞 2017/10/22 18:44  https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22559560S7A021C1000000/)

 

この期日前投票制度、昔は「不在者投票」と言わなかった?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら両制度は全く別の制度であり、現在でも「期日前投票」と「不在者投票」と二つの制度が同時に運用されているのです。

以前からあった「不在者投票」とは、投票日当日に職務(海外出張等)や疾病や負傷等による入院で当日投票場に確実に行けないことが分かっている有権者が、本来の投票場以外の市区町村で投票したり、指定の封筒に密封して本来の投票場へ郵送することにより投票したりする制度です。

この「当日の不在」の認定が厳しくなかなか利用しにくかった、という意見が多かったようです。

 

 

一方「期日前投票」は2003年から導入された制度で、当時既に問題となっていた投票率の低下への対策の一つとして新たに導入された制度です。

職務や入院等、当日投票場に赴くことが出来ない有権者が対象となることは「不在者投票」と似ています。

でもこの当日の都合が「見込み」でよいとされていて、手続き自体も投票所で用紙の項目に氏名と住所、あとはチェックを入れるだけといった非常に簡易な手続きになっています。

また今年からは「天災または悪天候により投票所へ到達することが困難であること。」という項目が加えられました。

要するに「投票日の当日はお天気が悪そうだから、前日までに投票しておこう。」ということが出来るようになったのです。まさに今年の投票日を見越したような規定です。

この手続きの簡易性や現状に合致した運用は有権者にとっては助かります。

因みに読み方は「きじつぜんとうひょう」が本来の読み方だそうです。

 

「選挙に行こう!」という号令だけでなく、こういった選挙に参加しやすい具体的な制度を導入・運営してもらえるのはありがたいことだと思います。


By epAdmin|2017年11月1日|2017年,ニュースリリース|


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