この記事は X(旧 Twitter)に掲載された記事を引用しております。
・ビタミン Dの欠乏がインフルエンザの主な原因である可能性を示唆する研究が増えており、ビタミン D濃度が最も低い人は、風邪やインフルエンザの罹患率が高いと報告されています。
・ビタミン Dの最適化が免疫力を高め、風邪やインフルエンザの罹患率を低下させることが科学的に確認され、ビタミン Dの血中濃度が10ng/mL以下の場合、サプリメントを摂取することで呼吸器感染症のリスクが 50%減少することが確認された。重度のビタミン D欠乏症の場合、ビタミン Dの補給はインフルエンザワクチンの10倍の効果があるようだ。
ビタミン D協議会創設者である、ジョン・キャンネル博士はビタミン Dの欠乏が実はインフルエンザの根本的な原因の可能性があるという考えを発表した一人である。

ここからは、ビタミンDとインフルエンザ予防の関係について記載します。
1.ビタミン Dとは
ビタミン Dは骨の健康を保つだけでなく、免疫機能にも深く関わる栄養素です。皮膚が日光を浴びることで体内に合成され、魚や卵などの食品にも含まれています。現代では 屋内生活が多く、日本人の多くがビタミン D不足とされています。
2.ビタミン Dと免疫の仕組み
ビタミン Dは免疫細胞(マクロファージや T細胞など)の働きを助け、抗菌ペプチドの生成を促進します。これにより体の防御力が高まり、ウイルス感染への抵抗力を強化しま す。
3.インフルエンザとの関係
2010年に日本で行われた研究では、児童にビタミン Dを4ヶ月間摂取させたところ、インフルエンザA型の発生率が約42%減少しました。
また、2017年のある雑誌では、ビタミン D補給が呼吸器系感染症のリスクを平均12%減少させると報告されています。ただし、全ての研究で効果が確認された訳ではありません。
4.医学的評価
ビタミン D欠乏が感染症リスクを高める可能性は多くの研究で支持されていますが、インフルエンザの「根本原因」と判断するには十分な証拠はありません。
現在は“感染予防の補助要因”として注目されています。
5.ビタミン Dの摂取方法
・成人の目安摂取量:800~1000 IU(20~25μg)/日
・食品例:鮭、さんま、いわし、卵黄、干し椎茸、きくらげ
・日光浴:1日15~30分(顔と手足だけでもOK)
冬季や屋内生活の多い方は、サプリメントを活用するとよい。
まとめ
ビタミン Dはインフルエンザを完全に防ぐものではありませんが、免疫を整え、感染に強い体を作る助けとなります。バランスの良い食事、適度な日光浴、そして十分な睡眠と合わせて取り入れることが大切です。
《参考》
