年賀状じまい

「年賀状」を、出さない人が増えているそうです。
パソコンや携帯端末の普及に伴い、新年の挨拶を年賀状ではなくてEメールで交わすようになった人
も多いのですが、近年では、勤め先などでも、個人情報の保護がうるさく言われるようになって、
社員の住所録を発行するのを止めたり、上司、同僚への『虚礼廃止』(儀礼のためのお中元、お歳暮
や年賀状を出すのを止めること)を励行する企業も多いため、ますます年賀状を書く人が減っていった
のだと思います。
日本郵便によりますと、来年2023年用の年賀ハガキの発行枚数は16億4000枚で、これは今年の
2022年用の発行枚数より1割ほど少なく、また、史上最も多かった2004年用に比べると、6割以上も
減っているという話です。

最新のコミュニケーション・ツールを使う若年層が、手紙やハガキと縁が無いというのは、時代の
流れかなと思いますが、最近では年配の人たちの間でも、年賀状を書くのを止める、「年賀状じまい」
を考える人が多いといいます。
ネット通販で年賀状の作成サービスを行っている業者が、“終活”年賀状の文例集を出してみたところ、
予想を上回る数の注文が殺到したそうです。
注文者の年齢層は主に60~80代で、文面は、「毎年の年賀状ですが、今年を最後に失礼させて頂き
たいと思います。」という感じ。
末尾には必ず、「勝手ではございますが、今後も変わらぬお付き合いのほど、宜しくお願い申し上げ
ます。」などと付け加えて、決して「絶縁」を言い渡すのではないことを、アピールしておくのが
重要なポイント。
こういった「年賀状じまい」を宣言するハガキの受注は、この数年の間に何倍にも増えているそうです。

高齢の方は、先を考えて人付き合いも整理しておこうという、“終活”の一環として年賀状を出すのを
止めるのだと思いますが、今の現役世代の場合は、根本的に考え方が違っています。
ひとつには、年賀状の役目がすでに終わっているというのがあります。
確かに昔は、遠く離れた親戚や知人の無事を、年に一度の年賀状で確かめ、またこちらの無事も
知らせるための、貴重な機会であったわけです。
しかし今では、連絡を取りたい、つながりを断ちたくない相手には、世界中、何処にいようとも
簡単に連絡できる時代です。
そんな中で果たして、「年賀状だけの付き合い」に意味はあるのか?という疑問を呈する人もいます。
昔から書いていたので、何となく続けている。
でもハッキリ言って、必要は無い。
書かなきゃならない、やらねばならない、タダでさえ忙しい年末に、大きなストレスの元になって
いる、という意見も聞かれるのです。

・・・ウチの母などは、絵手紙を描いて親しい友人に送るのが好きで、年賀状も趣味の延長線上に
あるわけですが、そうでもない限り、「年賀状」=「苦痛の種」となってしまう、何ともせわしない
今の世の中、我々の気持ちと時間の余裕が無くなるにつれ、伝統文化も消えていくのかと思えば、
ちょっと寂しい気も致します。


By Admin|2022年12月22日|2022年,ニュースリリース|


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