以前は株を購入しようとすると、最低取得金額が比較的高額で、毎月積み立てのような形で購入することは、現実的にはなかなか難しいのが一般的でした。
ところが、ネット証券が大きな存在感を示すようになったあたりから、最低取得金額が軒並み手を出しやすい金額になってきております(もちろん、例外もあります)。
今では、最低取得金額が数万円前後の銘柄も多数あり、以前のように「この銘柄、良いと思うんだけど、ちょっと高くて買いにくいなぁ」という事も減ってきました。
これは個人投資家にとって、大きな福音であると思います。
結構な金額を投じて気に入った銘柄を買ったのは良いが、その後、たまたま何かの外部要因で連れ安してしまうと、絶好の平均買いコストを下げる買い場であっても、手を拱いて見ているだけ、と言う事もなくなるからです。
ある程度、「株は外部要因によって、銘柄の良し悪しに関係なく下がることもある」、と備えておけば、下がったところで、平均買いコストを下げるように購入していくことも出来ます。
更に進めて、自分がじっくり研究した上で納得のいく銘柄を、毎月決まった日に機械的に購入していくという積み立て方式も、面白いと思っています。
以前に、ゲーム大好き青年が、コナミのゲームが好きで好きでたまらなくて、コナミを応援する気持ちで株を買ってみたところ、放っておいて気が付いたら2倍以上になっていた、という話を聞いたことがあります。
自身は、こういった銘柄選びの方法が、理想形だと思っています。
自分がよく知っている企業であって、その企業の商品が好きで好きでたまらない、というのであれば、そのような企業の商品は概ね売れるでしょうし、それにつれ、その企業のファンダメンタルは大きく改善され、株価も上昇していくことが多いでしょう。
ただ、それでも銘柄選択にあたっては、いくつか注意しておくべき点もありますので、その点は留意しておく必要があると思います。
また、個別銘柄はちょっと・・・、と言う方には、投資信託の積み立ても良いかもしれません。
毎月決まった日に口座から引き落としてくれますし、手数料も安価なものが多いです。
また、ドルコスト平均法がしっかりと働きますので、長期投資が報われやすい、と言うメリットもあります。
投資信託も以前と比べて、魅力的な商品が増えてきているような気がします。
ネット証券を使えば、手数料も安く済みますし、じっくりと研究できる資料も示してくれています。
もちろん、ここでも、どの投資信託を選択するか?が重要になってくるでしょう。
更に一歩進めて、相関関係を考慮しながら複数の投資信託を選ぶ、という方法も、より分散効果や一極集中のリスクを減らすのに効果的だと思います。
積み立て方式を採用する場合、株でも投資信託でも、目先の動きに一喜一憂せず、長期投資をやっているんだ、と言う事をしっかりと理解しておくことが重要だと思います。
「投資をしているのか?投機をしているのか?」など、自分が何をやっているのかを、しっかりと理解しておくことが重要なのは言うまでもありません。
日本の企業には、まだまだ成長余力の大きい企業が、多数存在していると思います。
バブル崩壊後でも、ソフトバンクや、楽天、ファーストリテイリング(ユニクロ)など、上場後も大きく成長し、それに伴い、株価も大きく上昇した企業は多数あります。
そういった企業を発掘する作業も、宝探しみたいで面白いかもしれませんね。