ここ数年、上位を独占しているのは北欧諸国で、デンマーク・ノルウェイ・フィンランド・スウェーデンなどが軒並み上位にランクインしています。
翻って日本はというと、大体80位~90位の間を行ったり来たりしているようです。
北欧諸国というと、軒並み税金が高く・社会保障費も高額で、実質税率が60%超を超えているという国々なのですが、それでこの結果というのは、不思議な気も致します。
日本も、高度成長期やバブル期前くらいまでは、それなりに上位に顔を出していたように思うのですが、それ以降は全くパッとしていません。
ところで、日本国内の需要は年5兆ドル程度で高止まりしており、内需の喚起というのは「オリンピック期待景気」を考慮しても、マインド以外の効果は大したことないのではないかと思っています。
内需が高止まりしている以上、海外へと進出し、国も実質経済鎖国から脱皮していく流れにならなければならないのでしょうが、旧態依然の考え方が根強く、反発も大きいため、スピーディーに実行できていないように思われます。
たとえば、ご存じ「ユニクロ」ですが、グローバル企業へ、という旗印を掲げた結果、ものすごいバッシングに合っていました。
「ユニクロ栄えて国滅ぶ」などという、すごいタイトルの本が書店で平積みされていたりして、アレルギーの強さを改めて実感した記憶があります。
TTPや解雇規制問題等、デリケートな問題も絡んできますが、ここら辺をしっかりクリアできないと、「緩やかではあるが確実に死に向かっている」という方向からの転換は難しいのではないでしょうか。
経緯に注目しております。