[シンガポール/北京 11日 ロイター] – 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が今週発表した報告書によると、中国が9月、米国を抜いて世界最大の純石油輸入国となった。中国は過去30年間、2桁の経済成長を遂げ、自動車保有台数の急増などで燃料需要が増大した。エネルギーを国内で自給できたのも1993年までだった。
との報道がありました。
エネルギー問題は日本にとって非常に悩ましい問題で、資源弱者の日本は国際情勢に常に悩まされ続けています。
環境と国益をどう両立させるかという問題がありますが、東日本大震災をきっかけに、原発の新規建設は事実上不可能になっただけに留まらず、既存の原発も随時廃炉の方向へと進んでいるような気もします。
米国には、原子力発電こそが地球温暖化を防ぐクリーンエネルギーである、との考えも根強く、政府は国内外に対して難しい舵取りを迫られているような気がしております。
地熱発電、天然ガス、メタンハイドレート、オイルサンド、レアアースetc、これらの代替エネルギーについてよく耳にしますが、火力発電や原子力発電に代わるほどのインパクトを、今のところは示せておりません。
ただ、石油の枯渇問題や地球温暖化問題、原子力発電のテールリスクを考えますと、代替エネルギーへのニーズは非常に高いと思われます。
代替エネルギー産業に強みを持つ企業を、長期的な視点で発掘し、それらの企業群に投資するのは、長い目で見て大きな利益を得られる可能性も高く、また、その投資自身が、大きな社会貢献になるのではないかとも思っています。