ミャンマーの首都ネピドーで11日に開かれたASEAN首脳会議の議長声明が12日に公表されました。
南シナ海における問題で、名指しこそは避けたものの中国を大きくけん制する動きであったようです。
マレーシアなど、南シナ海問題では中立を保っていた加盟国がベトナム支持を打ち出したのも大きな要因とのことです。
中国はいつも通り強硬姿勢を保ちながら、経済協力をちらつかせつつASEAN諸国の内部の温度差を巧みに利用して分裂工作を図ってくるだろう、という趣旨の記事も出ておりました。
南シナ海問題も「深刻な懸念」ではありますが、それはさておき、ミャンマーがASEANサミットの議長国を初めて務めたことは、とても大きな意義があると思っています。
ミャンマー国内では様々な問題を抱えてはいるものの、ASEANサミットの議長国を務めたと言う事は、取りも直さずASEANの重要な一員と各国から認められたと解釈することも出来るでしょう。
これは大きな意味を持つと考えており、民主化の更なる推進、経済力の増強、外資の誘致etc、象徴的な意味においても、大きなフロンティアが開かれたと解釈してもよいと思います。
ミャンマーへの進出が言うほど簡単なことではないのは理解しているつもりですが、こういった追い風と思える動きがありますと、先の展望はとても明るいものであると思います。
進出に当たり様々な苦労は伴うでしょうが、日本の国策としてもミャンマーの対外純投資額を2015年には世界一にするという方針もありますし、我々も頑張っていきたいと思っております。