量質転化

量を一定以上積み重ねることによって、質的変化が生じると言われているものです。
どんなことでも10,000時間訓練すればプロレベルに到達できると言われていますが、訓練の方向性が間違っていれば大した意味をなさず、そして案外この手のミスを犯している方は多い様な気がしています。
極端に例えますと、どんなに前向きな気持ちで全力を注いでも、東京から名古屋に行くのに国道4号線をひたすら北上すれば、目的地にたどり着くことはないのですが、こういった努力していることそのものに満足する、という傾向は日本人には特に多いかもしれません。
量質転化は上達論を学んだことのある方なら一度は聞いたことのある言葉だと思います。
ある種の真理を孕んでいる言葉だとは思うのですが、これが100%正しいのなら、必ず努力は報われると言う事になるのですが、必ずしもそうではないことは誰もが知っていることだと思います。
自分の強みを持つ分野に優秀なコーチを付けて実行する場合等において、量質転化は機能するものなのかもしれません。
現時点で、陸上100メートルで日本人がオリンピックの金メダルを取れるとは思えませんしね。
諦めるというとどうしてもネガティブな印象を伴いますが、諦観といえば明らかに見究めるということですので、自分の強みや弱みを周りの協力を得ながらでも理解した上で強みを伸ばし、苦手な部分は周りに助けてもらうと言う風にすれば、チームとしてはとても建設的な結果を得られるような気がするのですが、どうでしょうか?
誰にでも得手不得手はありますし十人十色とも言いますので、苦手な事があるというのは当たり前の事です。
又、それくらいの事で引っ込み思案になったりする必要などなく、しっかりと見究めた上で為すべきことを為すのが肝要かと思っております。


By Admin|2014年6月16日|2014年,ニュースリリース|


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