治療から予防へ

少子高齢化が進み、国民の4人に1人が65歳以上となり高齢化社会へと突入した日本ですが、それに伴い日本の医療費も膨大なものになっているようです。
2013年度の概算の医療費が前年度比2.2%増の39兆3千億円になったようで、11年連続の増加で過去最高を更新したとの報道もありました。
膨張の主因は高齢化と言われており、日本の高齢化は世界最速、医療費の膨張が経済成長を上回る公算が大きいと言われています。
何やら年を取ることが悪いことかのようにまで思えてきますが、こればっかりは順番ですので仕方ありませんね。
生活習慣病の予防として、適度な運動・禁煙・規則正しい生活などが挙げられていますが、これらもストイックにならないようほどほどに習慣化していけば、QOLの向上に繋がり明るい健康生活へと向かえそうです。
また、働き盛りの男性の方であれば、男性更年期障害(LOH症候群)にも気を配った方がいいかもしれませんね。
更年期障害というと、一般に女性の更年期障害をイメージする方が多いかと思いますが、どうやら男性にも更年期障害があるようでして、症状に個人差が非常に大きい事などもあり、まだまだ認知度は低いようです。
男性更年期障害の簡単なチャック項目として、「総合的に調子が思わしくない」「関節や筋肉の痛み」「ひどい発汗」「睡眠の悩み」「よく眠くなる、しばしば疲れを感じる」「いらいらする」「神経質になった」「不安感」「性的能力の衰え」「性欲の低下」「体の疲労や行動力の減退」「筋力の低下」「憂うつな気分」「絶頂期は過ぎたと感じる」「力尽きた、どん底にいると感じる」「ひげの伸びが遅くなった」などが挙げられており、どれにも当てはまらないという方は少ないのではないでしょうか?
男性更年期障害は、男性ホルモン(テストステロン)の減少が原因と言われています。
加齢やストレスがテストステロンを減少させる大きな要因と言われており、更年期の症状は誰にでも起こりえるそうです。
いわゆる不定愁訴にも似た感じで、どうにも捉えどころがなく、潜在的に悩みを抱えている方も多いと思いますが、最近ではメンズクリニック外来も認知度が高まってきていますので、心当たりのある方は受診してみるものいいかもしれませんね。
生活習慣病や更年期障害など悩ましい病気は多々ありますが、重篤化する前に早め早めに予防することが、本人のためのみならず、パートナーや大切な人たちへの最高の愛情になるかもしれませんね。


By Admin|2014年9月1日|2014年,ニュースリリース|


Page Top
error: Content is protected.