貯蓄から投資へ~日本に投資文化は根付くのか~

NISAの普及や投信の残高増など、日本でも緩やかではありながら投資文化が徐々に根付いてきていると感じます。
これらはアベノミクスの恩恵によるところが大だと思いますが、投資がより身近なものになることは日本の経済に大きく寄与するのではないかと思っており、とても良いことだと感じています。
東京を、アジアを代表する国際金融センターに発展させようという動きもあり、その実現のためには投資文化の定着・成熟も欠かせない要件の一つになるのではないかと感じています。
現状では、アジアにおける日本の金融の地位は香港・シンガポールなどに押されているという感は否めないですからね。
香港やシンガポールに行くと、株や債券・ファンドなどについて世間話でもするようにアッケラカンと話していることも多く、日本とはずいぶん違うなと感じることも多くあります。
国民性の違いを差し引いても投資への理解度に大きな違いがあるのでしょう。
「リスクをとらないことが最大のリスク」であることは、よく言われるところではありますが、日本では「額に汗して稼いだお金こそが尊いのだ」という感覚が強く、それはそれで素晴らしい価値観だと思うのですが、それと投資に対する無理解とは別物だと思っています。
オマハの賢人ことウォーレン・バフェット氏のような素朴な大富豪のような方が世界には大勢おりますが、彼らの言葉は、ある時は哲学的且つ本質的な事を言っていることも多く、こういった言葉や考え方は投資のみに留まらない普遍的な素晴らしさを持っていると個人的には感じています。
徐々にではあっても投資文化が日本に根付き、良い時も悪い時も変わらず続けることが当たり前になってくれば、金融リテラシーの向上と共に日本経済にも良い影響を与えるのではないかと思っています。


By Admin|2015年7月1日|2015年,ニュースリリース|


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