季節の変わり目ですが、厳しい寒さが続いております。
振り返ると、今年は記録的な大雪の多い冬でした。
2月上旬の福井市では147cmの積雪が記録され、これは昭和56年の豪雪以来、37年ぶりの記録だそうです。
関東でも強烈な寒波の影響で、さいたま市では氷点下9.6度の最低気温を記録。こちらは観測を開始した1977年以来の最低記録を更新するものです。
東京でも、低温注意報という聞き慣れない注意報が出ました。
聞き慣れないはずです。東京23区にこの注意報が出たのは、33年ぶりだそうです。
こんな寒い冬に耐えると、暖かい春が余計に待ち遠しくなるものです。
暖かい日差しの下、桜の木の下でお花見を楽しみたいですよね。
その桜の花の開花には、冬の厳しい寒さが必要なのだそうです。
桜は前年の春の終わりに花びらを散らすと、夏にかけてその次の年の花芽(はなめ)を作ります。
夏に花芽ができると、桜の木は秋から「休眠」に入ります。
休眠に入った桜の花芽が眠りから覚める、このことを「休眠打破」と言い、これは冬の寒さがきっかけになるそうです。
「冬来たりなば春遠からじ」とは言いますが、我々人間だけではなく、桜にも通用する言葉のようです。
特に今年はさぞかし強烈な休眠打破が行われたことでしょう。
休眠打破をした桜たちは、いよいよ開花の準備に入ります。
日本気象株式会社の予想によると、今年の東京の開花予想日は3月17日で満開予想が3月24日です。
平年と比較すると開花日が9日早く、満開日が10日も早い予想です。
3月は中旬以降、暖かい日が続き桜の開花が早まる、という予想をしているのでしょう。
今年の記録的な厳冬を乗り越えてきたもの同士、暖かい春を一緒に謳歌したいものです。