新型コロナと、ビタミンD

新型コロナで大騒ぎが始まってから、早くも3年が過ぎました。
・・・我々大人は、3年前から大して変わり映えもせず、自宅と職場を往復する生活でございます
ので、「え?もう3年も経ちましたか?」という感覚ですが、可哀そうなのは中学生や高校生です。
授業はオンラインでよく分からない、学校行事はほとんど中止、部活動もインターハイも中止に
なったり制限が掛かったり、それどころか、初対面からマスクを着けた状態で、先生やクラスメート
の顔をマトモに見ることも無いまま、卒業する子もいるわけです。
この春以降、マスクの着用については個人の判断に任せると、政府から丸投げ発表がありましたが、
当面の間は、電車やバスに乗る時には必携でしょうか。
うっかり咳払いも出来ませんからね。
要は、私たちの体に、ウイルスを跳ね除ける力があれば、そんなに神経質にならずとも良いのです
が・・・。

ビタミンは、とても重要な栄養素であります。
中でもビタミンD群は、カルシウムの吸収を助けて骨を強くし、カルシウムの血中濃度を一定に保つ
という、大事な役割を果たしています。
ビタミンD群が不足すると、体の中で上手くカルシウムを使うことが出来ずに、骨密度が低下して、
くる病や骨粗しょう症になったり、骨折しやすくなるので怖いです。
・・・つまりは牛乳を飲んで小魚を食べるだけではダメで、一緒にビタミンDが必要なのですよ。
さらに最近では、ビタミンDには、免疫力をアップさせる効果も期待できるのではないかと、各専門
機関で研究が進められているようです。
先日、アメリカ国立衛生研究所で公開されたという論文が紹介されておりましたが、これのテーマは、
「COVID-19(新型コロナ)患者の集中治療室の入院と死亡に対して、ビタミンDの補給がどのような
効果をもたらしたか」というもので、新型コロナの患者に、2週間、毎日5000 IU のビタミンD3を
投与すると、集中治療室への入院が大幅に減り、死亡のリスクも半減することが分かった、と書かれ
ているそうです。
また、もともとビタミンDが欠乏している状態の患者に対し、同様にビタミンD3の補給を行うと、
新型コロナの症状が、軽度~中程度で収まり、咳と味覚障害が回復するまでに要する時間が、短縮
されることも分かったそうで、ビタミンD不足の患者への補助療法として勧める、としています。

これはまだ、推論でしかなく、明確に新型コロナに対する効果が実証された訳ではありません。
それでも、ビタミンDについては、私たちの体を健康に保つために、欠くことが出来ないものだと
いうことは確かであり、新型コロナに限った話ではなく、全般的に病気に対する抵抗力をつけると
いう意味では、きちんと必要な量を摂取していくことが大切なのです。

ただし、ビタミンDは必要だからと言って、過剰摂取するのは禁物です。
ビタミンDが多すぎると、カルシウムの血中濃度が上がり過ぎて腎臓に障害が出たり、吐き気や
不整脈が起きたり、中枢神経にも異常が出て、命に係わる場合もあるそうですから、くれぐれも注意
が必要なのです。
・・・ビタミンD3は、食事から摂取するだけではなくて、日光浴で紫外線を皮膚に受けることに
よっても生成されますので、基本的にはサプリメントなど要らないはずです。
でも、あまり外に出ず、太陽の光を浴びる機会が少ない人は、サプリメントで補給するのも一つの
方法であります。
しかしそういう場合でも、自己判断で大量に服用するのは危険ですから、必ず、掛りつけの医師に
相談して、現在の体の状態を正確に把握してから、摂取するようにしましょう。


By Admin|2023年2月24日|2023年,ニュースリリース|


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