とろとろの麦とろで  疲労回復・健康生活

とろとろの口あたりに、野趣を感じる芋の風味の麦とろ丼。古き良き日本の家庭料理の代表格のとろろ丼。出汁を混ぜたり、ワサビで少しツンとさせたり、オーソドックスに卵の黄身を中央に乗せるなど、バラエティにも富んでいます。メインのおかずにするには難しいかもしれませんが、“つるり”とごはんを喉に通すには最高のわき役といえるでしょう。人によっては毎日食べているという人もいるでしょう。そんな山芋好きな人に健康な人が多いことに気づいたりするかもしれません。今回は、山芋の健康効果とおいしく食べるレシピを紹介します。

お刺身から焼き魚、豚肉の生姜焼きから牛タン焼きなど、食べ応えのあるおかずに、口当たりの良い主食を合わせたいなら、とろろごはんが定番ではないでしょうか。喉ごし良く、いくらでも食べてしまいそうになります。もちろん、野菜炒めなど、少し油っぽい野菜料理にもとろろごはんはピッタリです。

しかし、“とろろ”と一口に言っても摺りおろす芋の種類によって味も口当たりも違うし、含まれる栄養素も少し変わってきます。どのような“とろろ”がお好みでしょうか?ご家庭で定番になっているとろろごはんなど、あるでしょうか?

さまざまな芋によるとろろごはんの世界

山芋とは“ヤマノイモ科”の芋類の総称になります。長芋や自然薯(じねんじょ)など、ヤマノイモ科の芋類はすべて山芋です。スーパーには、いちょうの葉の形をしたいちょう芋やごろっとした形のつくね芋が、山芋として並んでいるのを目にするでしょう。

これらは、粘りが強めであくが少ないのが特徴で、摺りおろすと、箸でつかめるくらいしっかりとしたとろろになります。いちょう芋もつくね芋も、旬は秋から早春となります。

長芋も、ヤマノイモ科に属する山芋の一種で、水分が多いため粘りは少なめです。すりおろすとサラリとしたとろろになります。

自然薯は日本原産の山芋で、山に自生していることからその名がついた芋です。希少価値が高く、若干高価になりますが、味わいは濃厚で非常に粘りが強く、アクも強めです。刺身や揚げ物などと食べるのがおすすめ。旬は11月から12月頃です。

山芋は消化酵素をはじめ、ビタミンB群、食物繊維などの栄養成分を豊富に含んでいます。

整腸と抗酸化、疲労回復などが望める

山芋の皮には、ペクチンというネバネバ成分が含まれていて、タンパク質の消化吸収を助ける働きがあります。また、腸内環境を整える働きや、血糖値の上昇を抑える働きも期待されています。

さらにフラボノイドやカテキンなどのポリフェノールも豊富に含まれます。これらには、抗酸化作用があり、老化の予防や生活習慣病のリスク低減に効果的。さらにイヌリンと呼ばれる水溶性食物繊維が含まれていて、腸内環境を整える働きや、血糖値の上昇を抑える働きが期待されています。消化酵素のジアスターゼも含まれ、疲労で荒れた胃を保護して消化吸収を促進し、体力の回復を図る働きがあります。

ゴマ香るお手軽とろろごはん

出汁もお酒も使わない、お手軽にできるとろろごはんのレシピをご紹介します。山芋200gを摺りおろし、しょうゆ大さじ1、ごま油小さじ1、砂糖小さじ1/2をよく混ぜて、お茶碗のごはんにかけます。小口切りした万能ねぎと、いりごまを適量かければ、おいしいゴマ風味とろろごはんの出来上がり。とろろの量は少し多いので、小さ目のお茶碗なら2杯分になるでしょう。セサミンの抗酸化作用も相まって、健康効果は抜群です。


By Admin|2024年2月14日|ニュースリリース,|


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