生活に溶け込むAIを使おう

昭和の高度成長期には、これまでなかったものが次々と登場し、身近になりました。冷蔵庫、洗濯機、掃除機といったものが現れ、ほとんどの家庭にあって当たり前になりました。その後、スマートフォンなど、電子機器の大きな進化はありましたが、世の中を大きく変えるモノは現れてきていません。ところが、ここ最近よく耳にするAI(エー・アイ)は一気に注目が高まり、世界を大きく動かす潮流になってきそうです。AIの適用分野は広がり、その進化も加速度的に高まっています。今回は身近に使えるAIをご紹介いたします。

日本を代表する文学賞である直木賞と芥川賞。これらの受賞者がインタビューで答えた言葉で、2賞同様に注目を集めたのがChatGPT(AIを使ったコンピュータとの対話ツール)に執筆させたところがあるということでした。小説のような創造的な芸術にまでAIが進出してきたということに世の中は驚かされたのでした。

すでに将棋などのボードゲームでは、人間がAIに勝つどころか、優劣の局面を判断する正確なモノ差しとしてAIは使われています。AIは、怖いもののように感じる人もいるかもしれませんが、実はとても簡単に使える便利な相棒といった存在になっています。また、一気に注目を集めたChatGPT以外にも、似たようなものが登場して、使い勝手もとても高まっています。

AIにお薦め料理を訊いてみた

現在、有名なAIといえば、まずはChatGPTでしょう。これは、アメリカのサンフランシスコに拠点を置く、人工知能の開発および普及を目的とした非営利研究機関が開発し、公開しているものです。最新版では、法律や科学、医学、コンピュータなどさまざまな分野で大学院生並みの知能があり、的確な回答を得られるとされています。

ここでは、試しに料理のレシピを訊いてみようと「きのこ類を使ったからだに良いメニューと作り方を教えて」と伝えてみました。

すると瞬時に、

「きのこ類は栄養価が豊富で、特に様々なビタミンやミネラル、食物繊維が含まれています。以下は、からだに良いきのこメニューの例とその作り方です。」という言葉に続けて、“きのこと豆腐の煮物”、“きのこスープ”、2つのメニューと、それらの材料と作り方を示してくれました。

実際作ってはいませんが、作り方から想像するに、とてもおいしくて健康に良さそうにみえます。今夜のおかずを考えるのに、ChatGPTを使うなんてこともできそうです。

そして、現在では、ChatGPTだけでなく、これをさらに使いやすくしたマイクロソフトのCopilotや、グーグルのGeminiなどが登場してきて、熾烈を極めた機能強化争いを繰り広げています。

それでは次にCopilotに「生活習慣病予防になる料理を教えて」と質問しました。

ひねりの効いた答えも得られる

するとCopilotの回答は、次のような食材を使って料理すると良いというものでした。

まごわやさしい食材

「まごわやさしい」は、健康のためにおすすめの食材の頭文字を並べたものです。以下の食材を取り入れてみてください。

  • : 大豆や味噌、豆腐、納豆など。豆はしっかりと浸水させて調理しましょう。
  • : ごまやナッツ類も。ごまは栄養価が高く、さまざまな料理に活用できます。
  • : わかめやひじきなどの海藻類。海藻はミネラルや食物繊維が豊富です。
  • : 緑黄色野菜や根菜など。ビタミンや抗酸化物質を含んでいます。
  • : 切り身のお魚や小魚など。オメガ-3脂肪酸を摂取できます。
  • : しいたけをはじめとしたきのこ類。きのこは菌類であり、健康に良い成分を含んでいます。
  • : ジャガイモやサトイモなどのイモ類。食物繊維やビタミンを提供します。

具体的なメニューと、その作り方を紹介するのではなく、少しひねりを効かせた回答をしてくるとは、ある種、人間以上といえるかもしれません。


By Admin|2024年2月19日|ニュースリリース,|


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