その飲み物の正体、知っていますか?

駅の周辺や繁華街、場合によっては住宅地にも、飲み物の自動販売機は置かれています。スーパーに行けば飲料コーナーに、ミネラルウォーターから緑茶、コーヒー、果汁、炭酸飲料などが所狭しと並べられています。これらは飲む前から、鮮やかな色で口にしたくなる欲望を掻き立てます。また、一度口にすると、とても美味しく、もっと飲みたいという気分にさせられます。かつては、“ほとんどタダで(水道の)水が飲めるのに、お金出してお茶や水を買うことない”と、多くの人が思っていたはずなのに、いつの間にか、“口にする飲料は買う”のが当たり前になりました。視覚や嗅覚、味覚に訴える美味しい飲み物の秘密について調べてみました。

かつて、炭酸飲料が出始めた頃、子どもたちはこれに憧れ、親などにせがんだものです。しかし親たちも、手放しで与えたりしませんでした。得体の知れないものが入っているかもしれないと感じたためです。

これまであった普通の果汁と比べて、明らかに色鮮やかで、甘く口触り良く、しかも低価格。人工的に生み出されたものと知り、その危険性を感じたのでしょう。ある親は「歯が溶ける」とか、「舌が青くなる」とか子供を脅して飲ませないようにしていました。

すでに一般化した鮮やかな飲み物

果たしてその中身は薬か毒か?

それから時を経て、鮮やかな色をした飲み物や炭酸飲料はすっかり市民権を得て、一般的なものになりました。逆に、“本当の”果汁でできたジュースの方が売り場から追いやられるほどになっています。子供たちを色鮮やかな飲み物から遠ざける親も少数派になっています。

さてここで、パッケージに果実の絵が書かれた炭酸飲料の中身を調べてみましょう。まず、炭酸水に少しだけ果汁を入れます。パッケージに果物の絵を描くには数パーセント以上は果汁を入れなくてはならないのです。たとえば約5ccのオレンジ果汁に炭酸水を加えて100ccにします。この程度だとほぼ無味無臭で、かなり味に敏感な人でもオレンジとは分かりません。

次に、美味しく感じさせるため甘みを加えます。多くは果糖ぶどう糖液糖が使われます。これはとうもろこしやじゃがいもなどを酵素でぶどう糖に分解し、さらにぶどう糖の一部を果糖に変えた液状の糖です。これは添加物リストには含まれておらず、さらに天然由来なので人工甘味料と明記しないですみます。また、低温になると甘みが増すので、飲み物にはもってこいです。

よく目にする甘い飲料は

老いを進める可能性あり?

しかし、果糖は老化促進物質AGEs(終末糖化産物)を多く発生させ、老いの原因と言われています。また、インスリンが関与せず、満足感がなく摂り過ぎやすいとも言われています。一般的な飲料には、この果糖ぶどう糖液糖が、他に味付けしないと甘過ぎて飲めないほど入っています。

そこで、オレンジやレモンのエッセンスで味と香りを付けます。これらも多くは化学物質を合成したものです。見た目を良くするために着色料を加えます。日本で許可されている着色料には、石炭や石油を加工したタール系のものもあります。海外では、悪影響があるとの注意文の掲示が義務付けられていたり、規制されているものもあるのです。

なお、安全と思われる果汁100パーセント飲料でも、“濃縮還元”と“ストレート”では大きく違います。濃縮還元には、糖類や添加物が加えられているものもあります。

これからは、スーパーや自動販売機に並んでいる飲料を、見方を変えて比べてみるのも良いかも知れません。


By Admin|2024年4月18日|ニュースリリース,|


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