マイナンバーカード 医療費控除も楽に申請

年間の医療費が10万円を超えたなら、確定申告をして医療費控除を受けましょう。
薬代や通院の電車賃、出産費用も対象になります。家族全員の分を合算して、一番課税率の高い人の
名義で申告するのがお得ですって。
そして、マイナンバーカードのオンラインサービスで医療費のデータを一括して取り出せば、面倒な
集計作業が省けて、パソコンやスマホで楽に申告手続きができるという話。
昨年はけっこう医療費が掛ったなと思うなら、是非、手続きを。
・・・もちろん、医療費データを一括入手するには、マイナンバーカードの取得が必要になります
けどね。

ところで、筆者のところにも、マイナンバーカードを作りなさいと、脅迫状(?)が何度も届いて
いるのですが、その申込書類に妙な記載があって気になっておりました。
『代替文字情報 﨑→崎』 何ですかこれは?
調べてみると、コンピューターの環境によっては認識されない可能性のある文字は、常用漢字の中から
近いものを選んで振り替えて登録する、ということらしいです。
カードの表記は、住民票の登録データから引っ張ってくるので、正しい字で作成するから安心せよと。
でも、カードに内蔵される電子証明書(従来の印鑑証明書に代わるもの)はICチップになっていて
読めないから、ダメですって。
・・・すると何か?
政府は健康保険証もICチップに入れてしまおうとしているようですが、保険証の名前が間違った字で
登録されるということですか??
そもそも、電子証明書の字が違っていたら、証明になるんでしょうかね・・・?
具体的にどんな場面でどんな弊害があるのかは、使ってみるまで分かりませんが、これはきっと多くの
方が疑問に思っているでしょう。

日本人の名前は漢字で表記しますから、デジタル社会に移行するのは大変です。
厄介なことに、漢字には、1つの文字に対して山ほどのバリエーション=異体字が存在します。
でもコンピューターは基本的には常用漢字しか受け付けません。
例えば「斉」の字。「斎」「齊」「齋」・・・パソコンで表示できるものはこの4つだと思いますが、
専門家の言によれば、代表的なものだけでも20種類はあるそうな。
紹介してあったものを書き写してみました。

もはや間違い探しの状態です。
ちなみに、本当は、「斉(せい)」(旧字体で「齊」)と、「斎(さい)」(旧字体で「齋」)は、
全く別の字なのだそうです。
・・・そう言われてみれば、意味が違うかも?
「斉」は「一斉射撃」とか「国歌斉唱」など、「等しく同時に均一にそろえて」という意味で使われます。
一方で「斎」「齋」と、そこから派生した多数の異体字は、「いつき」と読み、「神聖な清浄な忌み
清めた」という意味。
神に仕える姫皇女を「斎王(さいおう)」「斎皇女(いつきのみこ)」、その御所を「斎宮(さいぐ
う、いつきのみや)」と呼びますね。
そもそも斎藤の姓は、「斎宮頭を務めた藤原氏」の意味であったと言われています。
現代の「さいとうさん」は「斉藤さん」の表記も当たり前になっているので、つい、同じ字だと思い
込んでおりました。失礼しました。

それにしても、どうしてこんなにたくさんの異体字が出来てしまったのかと言えば、本家と分家を区別
するのに画数を増やした結果だとか、明治初期に戸籍を作る時に、書き間違いや見間違いが重なった
だとか、原因は色々とあるようです。
いずれにしても漢字を使う国に特有のこの問題、コンピューターが見た画をそのまま取り込んで文字
認識できるようにでもならない限り、ずっと付いて回ることになりますね。
年金データなど、社会保険の面で間違いが起きなければ良いのですけれど。ちょっと心配です。
・・・今日はマイナンバーカードの利用について書き始めたはずなんですけど、勢い余って、漢字の
話になってしまいました。ごめんなさい。


By Admin|2023年2月16日|2023年,ニュースリリース|


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